【入門編】 LACPDU(Link Aggregation Control Protocol Data Unit)のフレーム構造 – インフラ・物理&L2/L3ネットワーク基礎実践ガイド

こんにちは!ネットワークの深淵へようこそ。国内外の最新技術トレンドから、LANケーブルのなかを流れる1ビットの電気信号まで、パケットへの愛が止まらないインフラアーキテクトの筆者です。

ネットワークの世界に一歩足を踏み入ると、たくさんの「おまじない」のような英単語や、複雑な仕組みに出会いますよね。

今回フォーカスを当てるのは、複数の物理回線を束ねて、1本の太くて頼もしい「仮想的な道路」を作り出す技術「リンクアグリゲーション(LACP:Link Aggregation Control Protocol)」です。

「2本のLANケーブルを繋いだら、自動的に2倍のスピードになって、片方が切れても通信が途切れない!」という、魔法のような仕組みを支えているのが、今回ご紹介するLACPDU(LACP Data Unit)という名の「秘密の手紙(制御フレーム)」です。

「なんだか難しそう……」と思った方も安心してください!
今回は、小難しいビット数や英語のヘッダー名を極力優しく噛み砕き、郵便配達や日常のやり取りに例えながら、一歩ずつ丁寧に紐解いていきます。一緒にパケットのなぞ解きを楽しみましょう!

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1. そもそも「LACPDU」ってなに?

まずは、この不思議な名前の正体から迫っていきましょう。

物理的なポートを束ねて1つの論理的なポート(ポートチャネルやイーサチャネルと呼びます)にする際、スイッチ同士は「ねえ、そっちの準備はいい?」「こっちもOKだよ!」と、常にお互いの状態を確認し合っています。

この「お互いの状態を確認し合うための手紙」こそが、LACPDU(Link Aggregation Control Protocol Data Unit)です。

[スイッチ A] --(LACPDU:「私とペアを組みませんか?」)--> [スイッチ B]
 [スイッチ A] <--(LACPDU:「いいですよ!組みましょう!」)-- [スイッチ B]

もしこの手紙のやり取りが途絶えてしまうと、スイッチは「あれ?相手に何かトラブルがあったのかな?」と判断し、安全のためにその回線での通信をストップします。つまり、LACPDUは回線の生存確認(ハートビート)と、お互いの意思疎通を担う、とても大切なラブレターなのです。

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2. 宛先はどこ?「隣の部屋」にしか届かない魔法のアドレス

手紙を送るには「宛先(宛名)」が必要ですよね。イーサネットの世界での宛先といえば、そう、「MACアドレス」です。

LACPでは、隣り合うスイッチ同士がダイレクトにやり取りをする必要があります。途中で他のスイッチに転送されて、遠くの街まで届いてしまっては困るわけです。「隣のあなただけに届けたい!」という強い思いを実現するために、LACPDUはとても特殊な宛先MACアドレスを使います。

それがこちらです。

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